青の灯火

気付いていたでしょうか?
数年前までには青いネオンが街の中には無かったことに。
(着色した電球とかではあっただろうけどね)

このことを知ったのは、中村修二さんが青色発光ダイオード(LED)を
作ることに成功したと言うニュースを見てです。
この時は「へぇ」と、トリビア並の「へぇ」でしかなかったですが
よくよく調べてみると20世紀中にこのLEDを作るのは不可能だと言われていた物を
作ったと言う世紀の大発明だったのです。

これによって光の三元素が揃ったので、全ての色を発行ダイオードで彩ることが可能に。
なので、中村修二さんが勤めていた日亜化学工業は大きな利益を得たことでしょう。
中村修二さんも会社から多くの報酬を得て、うはうはだろうなーっと思っていました。

けれど、実際には真逆だったのです。

鉛筆一本買うのに課長のサインを求められ、論文の発表は禁止
社内では大ボラ吹きと罵られる・・・。

「出る杭は打たれる」
まさにこの事なのでしょうね。
当時は2万円の褒賞金しか受け取らなかったそうですが、売り上げは将来を含めて考えると
一兆円を越えるであろう発明をした人に対して、いくらなんでも酷いのではないしょうか。

たった2万円で凄まじい額の利益。
しかもこの開発は、ほぼ中村修二さん単独で行っていた物らしいので
会社は美味しい所だけとって、あとはポイ捨て。
そりゃあ、普通の人間なら怒ります。
中村修二さんは会社を訴え、200億の請求をしました。

一審ではこの要求が認められました。
そして会社側は、一審判決をあってはならない大敗と称し、雇った弁護士たちをクビにする。
なんだかこの時点で「おいおい」って感じがする会社ですね・・・。

当然上訴し、新たに日本最大級の弁護士事務所に弁護を依頼し
先日8億4300万円で和解となりました。
個人の開発への支払いとしては例の無い額らしいですが
これから生じるであろう利益から見ると、こんなんでいいのかなって感じがしますよね。

日本の全ての企業がそうではないですが、こんなあふぉな事すると
日本の企業イメージが悪くなるような。
この発明は世界的なレベルだから、この判決は世界に流れるものですし。

こういう悪いイメージが先行すると、日本ではない対等な評価をしてくれる
別な場所へと流れて行きそうです。

当の中村修二さんは会社を辞めていましたが、日本の大学からプロポーズは無し。
経歴だけを見ると二流のものだったので、日本の体質からは受け入れられなかったのでしょう。
けれども今は、カルフォルニア大教授。
アメリカはいろいろな意味で器量があるという事が伺われます。

当人ではないのでわかりませんが、中村修二さんの憤りはお金の少なさではないと思います。
対等な評価をしてくれなかったから怒っているのでしょう。
企業もお金だけに執着せず出すところは出し、開発者側から見ても
勤めたいと思える環境を作るのも企業の勤めだと思うのですが・・・。

中途半端にしか社会に出ていないガキンチョだから、そう思うことなのかもしれませんが(´・ω・`)


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  追記
最近、新しい信号機になってるのを見ますよね?
確かアレの青の部分がLEDだったはずです。
従来の物よりも省エネらしいので取り替えてるんだと思います。
しかーし、事故等で信号機を壊したりすると100万円とか請求されるそうなので
一機変えるだけでも相当なお金がかかるはずです。
そして、日本には数え切れないくらいの信号機。
・・・いくら省エネとはいえ、その分浮くまで何年・何十年かかるんでしょう?
やっぱ日本ってどっか抜けてる気がする。
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by Future-truth | 2005-01-12 14:20 | 雑記 | Comments(9)

Commented by chikori_ff11 at 2005-01-12 16:22
会社に入社すると技術職の場合、特許をとっても全ての権利を会社に譲渡する云々の誓約書を書かされます。対価が2万っていうのもそんなもんだろうなぁなんて思っちゃったり。
Commented by Giselle@FF11 at 2005-01-12 23:44 x
和解金は確かに少ないと思いますが、一社員に200億円も支払うと会社、しいては日本の産業界が成立しない(のではないかという不安)という側面もあります。
今回の判決は法曹界ではお約束の過去の判例(研究者に対する対価は特許に伴う利益の5%)から。
あと青色発光ダイオードは携帯の液晶や次世代DVDのレーザー部分にも応用されてますね。ちなみに今では白色LEDなんてものまであるそうです。3原色(RGB)揃っているのになんで?と思うかもしれませんが、印刷がCMYKでK(黒)があるのと同じような理由でしょうか。(多分)
Commented by Giselle@FF11 at 2005-01-13 00:08 x
携帯の液晶じゃなくて、着信ランプ部分ですねorz
そういえば、私のPCは電源を入れるとフロントパネルが青く光りますネw
Commented by Future-truth at 2005-01-13 14:11
200億ってのは、本人もそこまで払ってくれるとは思ってなく
それだけ怒っているってのを示すための金額だったんじゃないかな。
でも、会見で日本の憲法の限界だかなんだかで今回は断念しただけで
和解額には納得してないとか言ってたらしいけど・・・。

とりあえず、初期対応さえ本人が納得する対応さえすれば
世界に悪名(?)を轟かせることも無かったのにね。
世紀の大発明に報奨金2万だなんて
私的にはユメもキボーもない会社だなって思った訳だし。
Commented by Future-truth at 2005-01-13 14:20
あ、ちなみにわたしは請求の200億支払わないで酷い会社だな
って言ってる訳でなく、初期対応の問題のが深刻だと思ってます。

この方はたまたまカルフォルニア大に拾ってもらえたから
裁判にまで発展させることが出来ただけで、そうでなかったら
泣き寝入りになっていただろうし。

そして初期対応が悪かったから優秀な人材を流出させちゃってるしね。

200億って大きな金額の方が注目を集めたようだけど・・・。
Commented by Giselle@FF11 at 2005-01-13 22:17 x
初期対応の問題というよりも、そもそも雇用に対する制度の問題かもしれません。
日本の企業では給料制が多く、アメリカでは年俸制が多いということも関係しているのではないでしょうか。
給料制の場合、会社は社員に対して成果の有無に関わらず、給料として賃金を保障しなければならないというリスクを背負っています。そのために、今回のような個人の突出した成果に対しては、経営側は負の面が目立ってしまう傾向になるといえます。
年俸制の場合、成果を上げればその分、経営側との交渉次第で賃金を上げることが可能です。ですが、成果がなければそこでお終いです。
最低限の保障がなされている給料制とハイリスクハイリターンの年俸制。優劣の問題ではなく、どちらも一長一短あるということはお分かりですよね?
そこを踏まえてみれば、今回の問題も違った視点で見えるのではないでしょうか。

そんな私は社会に出てから今までずっと年俸制です。一度、ボーナスというものを貰ってみたいと思うこともたまに、ねw
もしかしたら、ふつれさんも年俸制を採用している会社に就職した方が合っているのかもしれませんね。
Commented by chikori_ff11 at 2005-01-14 11:21
年棒制のところでも、年棒を16分割でボーナス月に2ヶ月分でるところとかもありますね。これは実際にはボーナスとはいえないですけど、擬似ボーナスということでw まぁ税制が変わって、ボーナスが6月にでるといっぱいお金とられるので、この形態は少なくなったらしいですけど。

あと、年棒制をとっているところはインセンティブ制度をとっているところが多い気がしますねぃ。アネーゴのところはインセンティブないんですか?

それと、ノーベル科学賞をとった田中耕一さんの勤める島津製作所くらいの対応をしてれば良かったかもですね。でもこれは、この中村さんの例があったからかが大きいキガシマス。
Commented by Giselle@FF11 at 2005-01-14 15:48 x
インセンティブ制度ありますよ。あと以前は擬似ボーナスをしたこともありますね~。
年俸制だと、いわゆる通常賞与があらかじめ年俸の中に組みこまれているということで。
Commented by Future-truth at 2005-01-14 16:31
なるほど・・・、そういう事もあってのことだったんですね。
よくわかりました、ありがとうです。
とりあえず、自分が浅はかだったのを実感(;´д⊂)

そして性格的には年俸制の方があってそうだけど
それだけの能力があるかは別問題(ノд`)
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