カテゴリ:小説・映画( 21 )

追い求めしは、ただ1つでした【Harper's Island】

ハーパーズアイランド、見終えました。
最初ののんびりとしならがも、その裏で凶行が繰り返されて
あるタイミングを機にしてそれが表ざたになって、そこから一気に恐怖物っぽく変貌しました。
その間に犯人は誰だーと生存者が仲間割れをしつつも根拠を手探りして
犯人がバレてからは対抗劇…

といった具合に、色々なケースを楽しませてくれました。
結構凝ってるとは思うのだけど、伏線がダイレクトすぎて犯人考察というか
直感とこれまでの推理物の経験から割り出すというような形なのは少し残念。
そこまで綿密なのはドラマで求めるのは酷だとは思うから、このくらいが丁度イイのかもだし
展開の回し方は丁寧に作られてると感じたので、わたしは面白かったです。

それでは、以下は色々とネタバレの独り言…。

まさかの\(^o^)/らすと
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by Future-truth | 2012-08-06 19:41 | 小説・映画 | Trackback | Comments(2)

誰が為の蛮行か【Harper's Island】

暫く間が開きましたが、あれからハーパーズアイランドを見進めました。
いえね、色々と忙しくてねー。FF14とk

今回も拙い推測を繰り広げるので
ネタバレ豊富だと思うから折りたたみます。

たぶん\(^o^)/きっと/(^o^)\あたってない
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by Future-truth | 2012-08-01 18:49 | 小説・映画 | Trackback | Comments(4)

まだピースは出揃っていない【Harper's Island】

先日行ったファナフェスの際、えめさんからCDを渡されました。
「そして誰も居なくなった」を実際にやってみたドラマがあるとは聞いていたのですが
どうやらそのドラマの入ったCDのようです。
結構アレな表現が多数あるとのことだけど、まあバイオ程度なら大丈夫~
と、安請け合いしたんですよね。
そして、渡される際に…

「何話目で犯人が解ったか教えてね!」

って言われたのだけど、わたしもえめさんもFF11にはあまり入ってなくて話しにくいから
CD1枚分観終わったら色々と書いてみようかと思います。
果たしてどうなりますやら~。


さて、何のドラマを渡されたかというと「ハーパーズ・アイランドの悲劇」というものです。
7年前に小さな島で起こった6人連続殺人事件のあった島を舞台に繰り広げられる
殺人ミステリー的な海外の連続ドラマ。

過去の事件で母親を亡くし、島と決別をしてロサンゼルスに住んでいた主人公格のアビーが
その友人ヘンリーの結婚を祝うために島へと戻ってくるところから始まります。
式までの一週間は友人や親戚と色々な催しをして島で過ごすというプラン。
事件で傷を負った島の人々も犯人は保安官に射殺されて解決したので多くは立ち直りつつあり
新郎ヘンリーと新婦トリッシュも島となじみの深い人達なので、あえてこの島を選んだみたい。

まずは近場の港でクルーザーで宴会をしつつ島へと向かうのですが
ここで早速、人知れずトリッシュの従兄弟ベンが殺されてしまうのです…。
(可愛そうなことに、ツタヤとかの相関図に名前すら出ていませんでしt)

これを切っ掛けにして再び島は連続殺人に見舞われることになり
過去の事件の犯人、死んだはずのウェイクフィールドの影を
各々が意識しながら物語は進むのでした。

ここから大きなネタバレ&妄想
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by Future-truth | 2012-07-07 12:02 | 小説・映画 | Trackback | Comments(2)

ブラックハヤテ号は出てたっけ?【ハガレン:嘆きの丘の聖なる星】

そういえば数ヶ月前に、鋼の錬金術師の新しい映画版
「嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」がレンタル始まりました。
映画館で観ていなかったからTSUTAYAで借りてきて観ようかなー。
そう思って近場だとドコにあるかを思い返してみました。

えーと、一番近いTSUTAYAは津波被害に遭って撤退してたっけ。
次に近いトコは地震で店舗がダメになったのか閉めちゃったなー。
…あの通りのも今は閉まってるけど、位置的に浸水被害だろーなー。

ってことは、一番近いトコは車で30分以上かかるトコですか!
しかも在庫があるとは限らないという。
なんてこったい/(^o^)\

ということでネットTSUTAYAでハガレンを頼んだのだけど
在庫の数が少なかったみたいで、届くのに一ヶ月を要しました。
ながかった…(ノω`)


さて、肝心の内容の方ですが、てっきり原作が終わったあとの後日談だと思ってたけど
まだ旅の途中の話だったんですねー。
賢者の石の材料が何かと知っていて、まだホークアイがマスタングに就いてるってことは
結構物語の中盤辺りのコトなのかもしれないね。

騒動の発端は、刑務所から脱走を図ったメルビンをエド・アルが捕まえようとするものの
メルビンから見知らぬ錬金術を繰り出され、うまいこと2人から逃げ切ってしまうんです。
それほどの使い手なら脱獄も苦労しなかっただろうに、なぜ刑務所に留まっていたのか
そして仮釈放が二ヶ月後に控えた今、行動に移したのか。
不可解な行動の原因を結ぶと思しきは
当日メルビンが読んでいた新聞から切り抜かれた写真の主
アメストリス領のテーブルシティに不法侵入をしたジュリア。
これは何かがある、そう読んだアドとアルはマスタングから手引きを受けて
列車でテーブルシティに向かうのでした──。

ここからのシナリオ回しも丁寧で、テーブルシティの置かれている境遇と歴史
メルビンとジュリアの生い立ちがキチンと織られてました。
全体の流れもしっかりと解る様にシナリオが進んでいたし
ちょっとした意外性も含んでいたのもあって話は面白かったので
ハガレンを楽しく読んでた・見てた人は、見て損は無いんじゃないでしょうか。
最後のまとめかたを、アレを使って強引にワーワーとやっていたのは
少し力技が過ぎるかもなーとは感じましたが…w

あ、あと、マスタングが全然活躍してなかったよ!
最初と最後の方に少し出てくるくらいで、前の映画ほど際立ってなかったです。
今回のはエドとアルを主軸にしたってことなんだろうねー。


ということで、私的には満足な一本でしたヨ。
でも、これでハガレンは全部終わってしまったということなんですよね。
唯一まともに見ていたアニメだったけど、ちょと寂しいネ。

今後、そういったわたしにヒットするようなアニメは出てくるのだろーかー。
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by Future-truth | 2012-04-12 19:20 | 小説・映画 | Trackback | Comments(0)

とりあえず「可」で、いいよね【死神の精度】

書こう書こうと思ってて書いてないのを書こう第二弾!
今回は伊坂幸太郎氏の小説「死神の精度」です。
うん、すまない。また伊坂氏の小説なんだ。
ローペースで読み進めているから、まだ暫く続くと思います…w


さて、この小説はタイトル通り死神が主人公の物語です。
死神といえば、おどろおどろしい姿をしていて冷酷非道
…抽象的ですが、なんとなーくそんなイメージがあるんじゃないかな?
しかし、この小説の死神はちょっと違うんです。

主人公である死神は、人の死を実行することを仕事にしている会社に勤めており
死を実行する予定となった対象が、それに値する人間かを調査する仕事をしています。
そんな仕事をしているにも拘らず、どうにも人間というものに疎いようで
「雪男」と聞いて「雨男」と同じようなものかと聞き返すくらいです。

死神が現代社会さながらの様式の中で仕事をしているのに加えて
普通の人とは尺度の違う考え方や行動を見せてくれるのですから
知っているようで見たことの無い世界を感じさせてくれました。

そして、勿論「死」というものが物語の中で付き纏うのですが
「死」の事柄から連想されるような暗い内容は少なかったような。
多くが対象となった人の「死に様」を描いているのではなくて
主に調査をしている間の対象とのやりとりを描いてるからなのかも。
なので、不思議と重たい話には感じられませんでした。


小説の多くは不思議な体験を追体験させてくれますが
この小説は少し違うベクトルの追体験をさせてくれました。
明らかに普通でない死神の千葉の奇に富んだ発言や行動
そして調査対象との何気無くとも何処かズレているやり取りと、その結末。
ファンタジーらしくも聞こえる死神を、妙な形でリアリティに置き換えた
独特の雰囲気を持った小説でした~。
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by Future-truth | 2012-02-02 20:02 | 小説・映画 | Trackback | Comments(2)

それは食わず嫌いでした【ハリポタ】

書こう書こうと思いつつも、書いてなかったから書いてみる。
今日はその第一弾です(何


結構前に、とある人からDVDを頂きました。
なんのDVDかというと、映画の「ハリーポッター」です。
とんでもなく今更な感じですが、それまで興味が無かったんで…w
ところが、とある人曰く

「子供たちの成長っぷりを見て!」

といった感じで、あれよあれよとDVDを渡されたのですw


ところで、なんでハリポタに興味が無かったかというと
第一作目である「賢者の石」を見たからなんです。
その感想というのが…

 アメリカの作った映画独特の、わたしが苦手なテンポでの舞台回し

というのが理由でs
たぶん抽象的過ぎて共感は得られないと思うけど、同じ理由でスターウォーズもダメ。
なんだろう、あの話の繋ぎ方とブツ切り感というのか、そういうのが嫌なんです。

そんな理由から見ていなかったのですが
折角貰ったのだし全部見てみようと思ったのが始まりでした。

頂いたのを全部を見た感想としては、思っていたより面白かったw
あの苦手なテンポは「賢者の石」だけで、あとに続く作品は普通のテンポだったし
話の内容も徐々にですが、しっかりと進んでいくのが見て取れて解り易く
表面的なシナリオも王道を捉えながらも、しっかりとオリジナルの世界観を提供してくれる
…というのが簡単な感想かな?
たぶん、あの世界観を受け入れるコトが出来れば、普通に見ることの出来る作品なんだろうね。

作品間で数年の時間が流れていたりして、そこで少し違和感を感じるトコもあるだろうけど
まあ、そこはリアルに彼らが成長している訳だし、眼を瞑ってください…w


リアルとファンタジーの妙な調和という観点からすると「ブレイブストーリー」もそうだったなー。
コレはファンタジー要素がより強いけれど、わたしは結構好きな部類の小説だったし
今回のハリポタは、第一印象からくる食わず嫌いが招いた不幸なすれ違いだったのかも。

ということで、全部は見たけど「頂いたDVDを全部」見ただけで
肝心な最終章である「死の秘宝」はまだ見ていないんですッ!
そのうち借りて見てみようかなーとは思っていますが、Eの人は絶妙なトコでの切り方をするね…w

噂ではスネイプ先生が色々と秘密を抱えていて、それがはっきりとするらしく
いままでの不可解(というか、あからさま)な行動の意図が明確になるそうなので
そこは気になっています。
しかも、スネイプ役の人にだけ映画の撮影前にハリポタの筆者が物語の秘密を打ち明けていて
監督からの演技指導に対して

「その指導を受けることが出来ない。何故かだって?
 それは僕はスネイプの秘密を知っていて、君はそれを知らない。つまり、そういうことさ(意訳)」

と言ってのけたくらいだそうで。
そんな秘密は何だったのだろうという好奇心もあるので
いずれ「死の秘宝」は見るコトになると思います!
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by Future-truth | 2012-01-12 22:08 | 小説・映画 | Trackback | Comments(5)

というわけで銀行強盗は四人いる

久々に小説のお話でも。

ココ最近読んでいた小説は、またまた伊坂幸太郎氏の手による
「陽気なギャングが世界を回す」
というものです。

これは氏のデビューから三作目の作品となっていて
初めて映画化がされた小説でもあり、人気の火付け役となった一冊だそうです。

その内容はタイトル通りギャングを主題としたものなのだけど
オーシャンズ11みたいな、しっかりと現実を踏破した形ではなく
なんとなくルパン3世のようなノリと言えば雰囲気を掴めるでしょうか。
土台はしっかりとした現実なのだけど、そのアクセントとして
妙な特殊能力を所持している人らによる 「銀行強盗」 のお話です。

まず1人目。どんな嘘も見抜く事が出来る成瀬。
普段は役所で係長を務める30台中盤の男で銀行強盗団のリーダー。
どんな嘘でも見抜くことが出来る故か、性格は至って冷静沈着。

2人目は、とんでもなく舌の回る響野。
彼の話ことは嘘ばかりと言われるのだけど、基本的には
狩った鼠を熊と言ったりするような大袈裟なもののことが多いようです。
とはいえ、その回りすぎる舌と大袈裟な嘘の所為で
「民族紛争の仲介として響野が入ったら、そのけたたましさに両者は辟易とし
 全ての元凶はこの男だったのだと響野を撃ち殺し、これでお互いの敵は居なくなったと
 両者は手を取り合うことだろう」
って言われるくらいの人物です。

3人目は掏り士の久遠。
動物たちをこよなく愛する20代の男で
青二才の代表と比喩されるような純粋な人です。
他が濃すぎて少し影が薄くなりがちですが、この久遠がトリガーとなって
物語は進む場面が多かったりします。

4人目は完璧な体内時計を有する雪子。
その能力の為に強盗のときは逃走用の車を運転し
事前に下見をしたときのタイムスケジュールに従って信号に捕まる事なく
颯爽と消え行くキーとなる人です。

この4人の銀行強盗らを主人公とした話なんですが
物語の主軸は 「銀行強盗の過程で巻き込まれた事柄」
これを解決していこうとするのがメインとなっています。
…つまり、銀行強盗のときに、なにか起こるワケですね(・ω・)

氏があとがきで語っていたように、この物語に寓話は込められておらず
ただ爽快な強盗団の愉快なおしゃべりと、その顛末を楽しく見届ける…
そんな小説でした。
なので、基本的に話のテンポは良いと思うし、得意な伏線の回収も健在。
2010年に映画となった 「ゴールデンスランバー」 と似たベクトルかな。

重い話でもないので気軽に読めて、わたしは楽しく読み終えることが出来ました。
けど、気がかりなのは成瀬が尋常でないくらい達観しているコト。
響野が成瀬のことを 「ニルアドミラリ」 と称しているように
その通りなんだけど…。うーん。

まあ、最後に集約されていく様々な事柄と
めまぐるしく変わる展開も楽しめたから良かったけどね!
それに顛末は読みきる前にわたしでも読めたので
それだけわかりやすいってのもポイントかも。


ってことで、今度は続編にあたる
「陽気なギャングの日常と襲撃」を読み始めました。
映画の方も気になるけど、まずは小説の方を読みきりたいからねw
それだけわたしには、面白いなーと思える小説なのでした~。
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by Future-truth | 2011-08-02 20:06 | 小説・映画 | Trackback | Comments(6)

人の最大の武器は─ 【ゴールデンスランバー】

先日、のんびりと読み進めていた小説を読み終えました。
…読み返しもしたから、実に2度読んだことになるんだけど。
いやさ、2度読むと伏線がどの様に張られていたか把握できるし
わかった上で読むと感じる面白みってものあるじゃん?

そんな二度読みした小説は 「ゴールデン スランバー」 。
去年の2010年上旬に同名で映画となったものの原作ですね。
著者は伊坂幸太郎氏です。

この 「ゴールデン スランバー」 は、どちらかと言うと
場の流れというか、シナリオの小気味良いテンポを楽しむ小説かな?
勿論、伊坂幸太郎氏の味(だと思ってる)伏線の張り方もあるのだけど
そっちよりも物語の展開の方に重点を置かれてるように感じられたので。

特に変わっているなーと思ったのは、最初の時点で小説の結末が語られているコト。
宮城で発生した総理大臣の暗殺、その犯人を巡る顛末が物語となるのだけど
一番初めに暗殺事件の数年後に出されたレポート報告から始まるんです。
ただ、このレポートは一般的な見解をまとめたもので
事件の全容を語るものではありません。
故に、これがこれから語られる総理大臣暗殺という異常事態の謎を深めています。
なによりも、当時の警察が追っていた犯人は 「真犯人では無いのでは」 と語られるくらい。
じゃあ、その真犯人を探していくのがこの小説なのか、と言うとそうではなく
如何に犯人と呼ばれた男 「青柳雅春」 が、どのようにして逃走し
何を見て何を思ってのかを描いた小説です。

どちらかといえば地味。
言ってしまえば 「主人公がこんな結末を迎える映画ってどうなんだろう」 。
見るべきは青柳の葛藤と、その友人たちの絆。
決して派手ではないけれど、読み進めたくなる不思議な魅力を持ち合わせる
そんな小説でした。


ところで、小説を読んでて最近思うんだけど
このところ電子書籍の販売が活発化してきましたね。
わたしは小説を読む1人として、ちょっと気になっているのだけど
いまのところ紙媒体の本でイイなーって感じ。
本だと保管場所に困ったりするけど、本当に不要になれば二束三文でも売れるし
いまのモバイル機の画面は読むことに適した大きさに思えないから…。

現状の電子書籍の売り上げ具合がどの程度かはわかりませんが
ただ売るだけでは大きな利益にはならないんじゃないかな?

なんでこんなことを思ったのかと言うと
ロストオデッセイの 「千年の夢」 という短編小説形式のサブシナリオを思い出したから。
この千年の夢ってただの文字の羅列ではなくて、文字に動きがあって
その場の状況を文字が表現するというのが、とても新鮮だったので。
もし、普通の小説とかでも文字が表現をしてくれたら
本を持っていても同じタイトルの電子書籍版を買っちゃいそうだなー
…なんて思ったから。

まあ、その加工の手間や、それに伴っての価格の値上がりあるだろうから
難しいんだろうけどなー。
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by Future-truth | 2011-01-31 21:41 | 小説・映画 | Trackback | Comments(2)

偶然は因果となり歯車へ変わる 【ラッシュライフ】

かなーりのんびりと読み進めていた小説 「ラッシュライフ」 を読み終えましたー。
今回のも伊坂幸太郎氏が書いたもので、相変わらずの伏線の使い方や表現の仕方が
氏らしさを出していて、最後に展開される伏線の収束具合は圧巻でした。

どんな小説だったかというと…
簡単に言うとオムニバス形式の読み物です。
ただ、それぞれが独立している訳ではなく、どこかしら接点があります。
まるで氏が書いてる小説をコンパクトにまとめたものにも思えたので
どんな小説を書いているのか気になるのであれば、コレを読めば掴めるかも。

そんな 「ラッシュライフ」 は、5つの物語から成り立ちます。
立場や思考が全く違う人物が登場し、不思議な体験をしていきます。
それぞれを紹介すると…

 ①画商で大きな富を築き、金で全てを牛耳れると疑わない戸田と
  彼によって引き抜かれた女性画家の志奈子

 ②腕利きの泥棒ながら盗みに入った家には盗品や手口を書いたメモを残し
  被害者に過度な心配をさせないよう努める黒澤

 ③1人の先導者に惹かれた人達で構成された
  カルト的信仰宗教に身を置いている河原崎と、教導役の塚本

 ④愛人と結ばれる為にお互いの配偶者の殺害を目論む
  女性精神科医の京子とサッカー選手の青山

 ⑤リストラされて何十社も就活するものの、全て不採用になっている
  中年失業者の豊田

これだけではどんな接点があるのだろうと思うような多様性ですが
小説内の言葉を借りるならば、エッシャーの騙し絵 「上昇と下降」 の様に
知らず知らずに物語が回っていくんです。

多種多様な登場人物は様々な体験をし、中には不可解な事が起こったりするけれど
それはその人の物語だけでは終わらず、徐々に他の登場人物に影響を及ぼしていきます。
気が付かない間に伏線が網の様に張り巡っていき、終盤に向かうに連れて
何気ない形で回収して行くのが楽しめました。

他にも小ネタで古めの映画や小説の引用があったようですが
その殆どをわたしは知らなかったので、スルーしまくっていたけど…。
あ、もちろん氏の過去の小説と地味ながら繋がっている部分もあります。
逆に 「ラッシュライフ」 の後に書いた小説に繋がるエピソードもヒッソリとあったりするので
氏の構成力には驚くばかりです。

例えるなら、氏の中には別な日本があって、そこで起こった物語を
少しずつ小説と言う形で公開しているようで、氏の小説は読んでいて楽しいです。


さて、次は順当に行くなら 「陽気なギャングが地球を回す」 かなー。
でも宮部みゆき氏や東野圭吾氏の小説も読みたいんだよね。
ってか、一応 「ラッシュライフ」 も映画化はされているから、それも見たいし…。

うーむ、こまったものだ(´ω`)
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by Future-truth | 2010-05-25 20:21 | 小説・映画 | Trackback | Comments(0)

オーデュボンの祈り

ここ最近、また小説を読んでいました。
今回のも前回読んだ小説の著者である伊坂幸太郎氏の小説で
処女作の 「オーデュボンの祈り」 です。
ってこの記事を書いて一日経ってから
前に読んだ重力ピエロの事を書いてないのに気が付いた!


オーデュボンってナンデスカって思うでしょうが
ある意味小説の根底に関わる部分に繋がると思っているので詳細は控えますが
実在した鳥類研究者、とだけ言っておきます。


さて、そんな鳥類研究者の名前を冠した小説は、とある一室からはじまります。
ただし、そこは主人公の伊藤が知っている部屋ではありません。
窓から入る日差しで眼が覚めた伊藤は、おぼろげながらもココまでの事を思い返します。
自分の置かれた状況に嫌気が注してコンビニ強盗を働いて、けれどもあっさり捕まって
その補導に来た警官は中学時代の最悪な二枚目同級生。
彼にパトカーに乗せられている時、幸か不幸かちょっとした交通事故に遭遇して
伊藤は逃走を試みます。しかし、そこからは記憶が曖昧で、気が付いたらこの部屋に居た
そんな具合です。

そのうちに見知らぬこの部屋の扉をノックする音がして
乗り気でないながらも扉を開けると、やはり立っているのは見知らぬ人。
その見知らぬ人、日比野にうまくたしなめられて伊藤はこの 「島」 を案内して貰うことに。
そう、ここは 「島」 。ただ、普通の島ではなくて誰からも知られていない、忘れられた島。
それだけでもオカシイというのに、この島には言葉を理解し話す案山子まで居ます。
そして案山子は、伊藤の事を百年以上前から待っていたと言うのです。
つまり、この案山子は未来を知っている。
この島はオカシイどころでは無かったのです。

ですが、その案山子は唐突に殺されてしまいます。
未来を知っているのにも関わらず。
ここから物語は坂を下るボールの様に転がって進んでいきます。
転がって下る、その意味を解さぬままに。


この小説の特徴と言うと、わたしは伏線の回収率のスゴさが1つかなと思います。
見え見えの伏線から、こんなのが伏線だったのかというものから相当数あって
読み終えた時にそれらが1つにまとまって行く様が読んでいて楽しかったです。
それは正に小説内に出ていたカオス理論であって、話しの中にあるただの比喩ではなくて
物語を構成する1つの要素でもあるんです。

逆にあまり良く無いかなーと思った点を挙げるとすれば、少ししつこい部分があるかな。
別にこのエピソードは無くていいんじゃないかなーと思ったのがあって。
これはわたしが張られた伏線に気が付かなかったりしている可能性もあるけど。

でも、わたしは楽しくこのオーデュボンの祈りを読めました。
最初は突拍子の無さや説明的な部分があるのは確かだけれども
徐々に内容が1つに収束して行く流れはやや強引でしたが
ここはこんな伏線だったのかーって感じで楽しめました。

いまだに鎖国みたいな事を続ける島にしゃべる案山子が居て、それが未来を予知できる。
舞台は確かに現代なんだけど、この案山子を含めてファンタジーな部分も持ち合わせていますが
その点に拒否感が無ければ、この記事を読んで興味が惹かれたなら
オーデュボンの祈りを手に取ってみてもハズレと思う事は少ないかもしれません。
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by Future-truth | 2009-12-03 00:42 | 小説・映画 | Trackback | Comments(0)